北の木工機械屋さん

北海道から世界を駆けるコーエキ社長のブログ  仕事のことからプライベートまで何でも記録しよう!

カテゴリ: 海外のこと

久しぶりの海外出張から帰ってきました。

帰りはイタリアからフィンランド経由で日本に帰国しました。いつもならただ飛行機で帰るだけですが、世界はコロナ禍真っ只中。普段と違う雰囲気を存分に味わってきたので、ちょっと書き残したいと思います。まとまりのない文章になると思いますが、悪しからず。

①イタリアでPCR検査
日本に帰国するには、帰国する72時間以内に現地でPCR検査を受ける必要があります。PCR検査を受けること自体はイタリアでは簡単です。あちこちの病院や薬局でも受けることができる。しかし、日本の検疫が厳しいのは、厚生省が指定する書式に則って陰性証明書を作らなければならいこと。イタリアの、しかも田舎で仕事していたので、英語で証明書を出せるところを探すのに一苦労。取引先にお願いしてやっと近くに一軒見つけることができました。

検査当日。検査場は屋外のテントにあって、ドライブスルーも可能になっている。検査場の女性たちはピリピリしているし英語を話さない。取引先のイタリア人が一緒に来てくれて助かりました。異国の地でPCR検査を受けることは大変です。日本でPCR受ける時だって勝手が違って戸惑いますよね。

検査翌日、検査結果を検査機関のウェブサイトから受け取りました。署名はデジタル署名。
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結果は、”陰性”!良かった。
でも、ちょっと問題発生。お願いしていた厚生省の書式は使ってくれず、検査機関独自の書式でした。イタリア語と英語が混ざっている…これで大丈夫か…

②空港のカウンター
帰国当日。今回はフィンエアーでヘルシンキ経由で帰ります。ミラノの空港カウンターで提示を求められたのは、パスポートとPCR検査の陰性証明書。問題なし。

続いて「QRコードはありますか?」と尋ねられた。QRコード??何のQRコードかわからずに聞きまくったら、ウェブサイトを教えてくれた。そこは日本の厚生省の健康チェックアンケートのサイト。質問に答えていったら、最後にQRコードが出てきた↓

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これを見せてようやく搭乗券を発行してくれた。

③フィンランドの乗り継ぎ
EU圏内の往来は活発で、イタリア→フィンランド便はほぼ満席でした。
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ヘルシンキ空港に着くと、EUからの出国審査です。普段ならEUの外に出る出国審査はほぼスルーだが、コロナ禍で厳しくなっている。パスポートコントロールでの尋問が一人一人長い。不備が少しでもあると突っ込まれまくる。

私はパスポートコントロールでは問題なかったが、飛行機の搭乗ゲートで問題発生。ここでパスポートとPCRの陰性証明書の提示を求められ、懸念していた陰性証明書が不備だという。

「この陰性証明書はイタリア語で書かれているから日本へは入国できない」と言われ足止めされた。「日本へ入国するには厚生省の書式の証明書が必要だ」と。

日本への飛行機を目の前にしてここで足止めを食らうわけにはいかない。「もし日本入国で問題が起きても自分で責任を取る」「日本への入国が許可されず強制隔離されても仕方ない」となんとか説得してようやく飛行機に乗せてもらえた。

フィンランドから日本への飛行機内は相変わらず乗客が少ない。不備だと突っ込まれた陰性証明書と共に日本へ帰るのはとても気が重い… 

長くなったので次回へ続く…

こんな時期に海外に行って大丈夫なの?
常にこの疑問が頭から離れない海外出張です。

実際にヨーロッパに入ってみての感想ですが、どこの国もコロナには敏感です。ただ、国によって考え方や習慣が違うので、コロナに対する概念や予防方法が当然変わる。

今回ヨーロッパ(イタリア)に行って一番不便だったのは↓
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いわゆる“グリーンパス”
2回ワクチン接種したことを証明するQRコードです。

レストランに入る際には必ず提示を求められます。
これがないと原則入店できません。

EUに住んでいる人しかこのグリーンパスは手に入りません。我々日本人はどうするかというと、日本で事前に取得する英文の”ワクチン接種証明書“を提示します。そうすると中に入れてもらえます。私も初日にこれを携帯するのを忘れてしまい、レストランに入れてもらえませんでした。

会社に出勤する際にも必ず提示します。グリーンパスを持っていない人(ワクチンを打っていない人)はどうするかというと、2日に一回PCR検査をして(自腹で)陰性証明書を取得する必要があります。

つまりは、ワクチンを打っていないと社会生活ができないということです。

これに対するイタリア人の反応は、”クレージーだ“と。しかし世界でいち早くコロナ激震地になってしまった国にとっては当然の予防政策かもしれません。

次に、マスク問題。

基本的に欧米人はマスクはしない。
一昔前のサーズの時だって、アジア人しかマスクしなかった。

今回のコロナは… マスク必須です。
マスクを外していると怒られます。
バスの中や飛行機の中で厳しく注意されているのを何度か見ました。

イタリア人はみな、青いマスク、”サージカルマスク“という医療用のマスクをしています。私も現地で購入しましたが、日本のものよりも本格的で密着して隙間がありません。これは合理的かな。

マスクは、公共交通機関、会社の中などではもちろん義務付けられています。いわゆる建物の中では必ずマスクを着用。

しかし、一旦外に出るとマスクをしている人を見かけなくなる。
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どうですか↑
マスクしていない!

それから、面白いのはレストランに入った時のマスク問題。

テーブルに着いた途端、みなマスクを外して着席する。これは間違いなくみんながそうする。話し好きなイタリア人、マスク外して爆烈トーク。意味ないんじゃない?…と日本人なら思いますよね。イタリア人に聞いたら、一応理不尽には思っているらしい。

でも、なぜ?
食を存分に愉しみたい文化だからでしょうか⁉︎

コロナへの考え方にも、異文化対応が大切ですね。

最近のニュースでは、ヨーロッパの一部で感染が拡大しているのが気になります。再びロックダウンを検討している国もあります。

でも、もうこれ以上経済を停滞させるわけにはいきません。

日本も水際対策が硬直化していないでしょうか?
私も帰国が心配でなりません…

”日本帰国時の隔離期間が3日間に短縮!“という報道を受け、いざヨーロッパ出張へ!

海外に出るのは2年半ぶり。何よりコロナ禍で、空港はどうなっている?ヨーロッパは大丈夫?不安しかない出張です。「なんで今行くの?」という妻の言葉に後ろめたさを感じながら出国しました。

少なからず海外の機械を扱っているコーエキには、行かなきゃいけない理由があるんです…

成田空港は、
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予想通り人の気配がしません。お店もほぼ全て閉まってる。閑散の一言に尽きる。

ちなみに、今回出国にあたって用意したもの↓

・ワクチン接種証明書(英文)
・PCR検査陰性証明書(英文)
・PLF(パッセンジャーロケーターフォーム)

最後のPLFというのは、EU内に入る際に自分の行動予定を申告するものです。

PCRの陰性証明書は、入国前72時間以内のものという決まりがあって、旭川だと間に合わないので東京で即日発行してもらいました。

今回は出発前から書類の準備等でかなり大変でした。

いざ、搭乗!
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後部座席には人っ子ひとりいませんでした。
CAさんいわく、搭乗者数はエコノミー11人、ビジネス5人…計16人。エアバスA350が泣いている。

いよいよフィンランド、ヘルシンキ着
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入国審査は意外とあっさりしていて、いつも通りパスポートを出すだけ。あれだけ時間と費用をかけて用意した書類たちは、全く出番なしでした。

ヘルシンキ空港内はレストランもショップも普通に人でいっぱい、活気付いていました。違いは、いわゆる旅行者がいないことですね。EU内の人の動きは活発のようです。

CAさんが教えてくれたのですが、アメリカや東南アジア(タイとか)の入国が緩くなった途端に人の動きが活発になったと言っていました。

日本も早く世界の動きに追随すべきでしょうね。

ほぼ一か月ぶりのブログ。
ブログも一度サボると書きづらくなりますね。。。

今日の旭川はぽかぽか陽気。
夏の訪れを感じます。

一方で北海道に緊急事態宣言が発出されました。
札幌圏の感染者が急増しています。
旭川は感染者数はそれほど増えていませんが、私の周りでも感染者の話をよく耳にするようになりました。コロナが身近に、日常になってきました。

日本ではようやく高齢者へのワクチン接種が始まりました。
旭川でも昨日から予約がスタート。接種の開始は今月後半から。

日本の対応は遅いですね。

弊社の海外取引先メーカーさんからコロナ事情を聞くことがあります。

フィンランドでは、「夏には国民全員のワクチン接種が終わるよ。8月には完了だね」と言ってました。フィンランドの人口は確かに少ない(500万人ちょっと)ですが、それにしても、この差はどこからくるのか。

イタリアでは、「ワクチン接種が始まって、劇的に感染者数が減っているよ。9月には技術者のワクチン接種も終わるから、日本に行こうと思えば行けるよ」と言ってます。ただ、「日本に入国して2週間の隔離検疫があるうちは無理だね」と言われましたが。

テレビを見てもアメリカも通常を取り戻しつつありますね。ハワイのビーチも人がいっぱいですね。

一方で、インドの感染事情は悪化の一途。タイなど東南アジアも増加傾向にあります。

”先進国”はワクチン接種が進み、”後進国”はワクチンが打てない。
いわゆる、南北格差でしょうか。

あれ?日本って”先進国”だと思っていましたが・・・勘違いしていたみたいですね。

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残念なお知らせですが、ドイツの木工機械展「リグナ」が中止になりました。。。

世界的なコロナ感染拡大が収まる気配がないことから、今回の中止が決定されたようです。5月開催が延期され、9月開催になり、それでも開催されることで楽しみにしておりました。残念です。

新たな開催日時は、2023年5月15日から19日です。まだ先の話ですが・・・私はスケジュールに入れました。

日本では9月に「日本木工機械展」が開催される予定ですが、こちらの開催も心配です。国際的な展示会を目指す木工機械業界、海外からの参加が危ぶまれる中、開催を断行するのでしょうか??非常に難しい状況が続きますね。

弊社が代理店を務めるVK社のHPがリニューアル!
https://valonkone.com/

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ホーム画面は、フィンランドの製材工場。
湖と森林に囲まれた大型製材工場ですね。
北欧っぽい・・・

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バーカーの歴史を少し紐解いてみると・・・バーカーが誕生する前はナタで手で樹皮を剝いていました。写真のように。かつての日本の製紙工場でも、土場で何百人もの人が手で皮をむく光景が広がっていました。

今のリングバーカーを開発したのは1940年代、このVK社が元祖です。日本では某国産バーカーメーカーが元祖だと思っている人が多いですが、それは間違い。VK社が1949年にバーカーの販売を本格的に始めました。世界初のバーカー誕生です。

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初代モデル↑
トラクターから動力取ってますね。

当時はとても画期的な機械でした。
「丸太を機械に突っ込むだけで、皮だけがキレイにむけて出てくる!」
当時の人は驚いたようです。

弊社でも数年足らずで数百台のバーカーを売った時期もありました。

バーカーに歴史あり。
弊社もこのVKバーカーと共に時を刻んできました。
今後ともよろしくお願いいたします。。。

木工機械の世界最大の見本市『リグナ』の延期が発表になりました。来年2021年5月に開催が予定されていましたが、9月末の開催予定に変更になりました。

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コロナ感染拡大が世界的に再燃していますから、賢明な判断だと思います。残念ですが。

ちなみに、日本木工機械展の開催も来年で、10月頭です。展示会の名称、また「モッキテン」に戻ったみたいですね。

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(↑英語のPRビデオ)

リグナと名古屋で忙しい時期になりそうです。

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蝦夷富士とも呼ばれる羊蹄山↑きれいですね。
この麓に弊社のお客様がいらっしゃいます。
この辺りはリゾート開発が盛んなニセコがあります。

先日、機械を納品させていただきました!
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バーカーと投入、選別装置、バーク搬送装置を設置しました。

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バーカーはもちろん、VKバーカーです。
モデルは、VK26SMX。
最大62センチまで刃物が開きます。
高速タイプ、毎分50m。
自動選別装置付き、無人運転。

工事はコロナ禍の中行われました。そのような状況下、お客様には様々な場面でご協力いただき、大変感謝しております。また、工事の協力業者さんにも迅速で無駄のない作業をしていただき、順調に工事を完了することができました。

この地で、VKバーカーが今後何十年と活躍することを想像すると、うれしくなります。

今週もウェビナー。引き篭りがちですね…

イタリアの木工機械メーカーが主催する、オンライン展示会のようなものでした。登録したのに確認メールが届かない!等の問題は少なからずありましたが(ご迷惑おかけしました!)、3日間好きな時間に見ることができました。

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想像していたよりも大掛かりなセット↑

世界各地の支店ともネットで繋いでみたり↓
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新しい機械や最新のテクノロジーを実演をしながら紹介してくれます。三日間びっしり商品説明がありなかなか充実していました。

問題は、イタリア時間で行われること。スタートがイタリアの朝、日本では夕方で終業時間間近。イタリアの遅いランチが終わって、午後の中身の濃い講義の頃には、もう私の寝る時間ですよ…

生の展示会のように機械に触れて自分の目で見ることができないデメリットはありますが、普段の展示会よりもしっかり説明を聞くことができました。しかも、家でゴロゴロ横になりながら… 

コロナの影響で、仕事上でも新しいビジネス様式が次々と登場しています。時代が変化する大きな潮流の真っ只中にいると感じます。

木工機械を輸入する企業の集まりで、先週オンライン会議をしました。今回は、本当は北海道に集まって会議をする予定だったので、非常に残念です。

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全国各地にいる仲間から各地域のコロナの状況の報告がありました。同じ機械屋仲間なので境遇は似ています。自粛期間中にも関わらず、機械の修理で呼ばれると行かざるをえないのはみな同じ。コロナに感染しないよう、逆にうつさないよう社員の健康管理、お客様への対応等みな苦心しているようでした。

輸入機械を取り扱う会社ならではの悩みも。外国の機械メーカーからの技術者が一切日本に入国できないので、機械設置が中途になっているものや、直近の機械据付の予定が立たないものがあります。

夏頃から国や人数に制限をかけて入国が可能になるようですが、その条件とはなんぞや?疑問です。事務局が政府に問い合わせることで会議は終わりましたが、回答が気になるところです。

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