天売島から約4km、隣り合わせにある島、焼尻島

お隣さん同士であるのに全く違った特徴を持つ。天売海鳥の繁殖が盛んであるが、天売のように断崖がない焼尻に海鳥はあまり生息しない。それから、天売は多くの樹木がその昔薪のために伐採されたのに対し、焼尻には鬱蒼とした原生林がまだ残っている。DSC00661












この島の樹木の成長の特徴は、地を這うように枝葉が伸びること。上の写真”オンコ”(イチイ)は高さ1m足らずなのに円周でなんと30m!なんでこんな奇妙な形で成長するのか?日本海に激しく吹く強風の影響や、冬の積雪による重みによるもの、深い森のため陽光を求めて成長したためとか。

焼尻の森の中には、こんな奇妙な形に育った木々があちこちに存在する。下のオンコの樹、「奇木 竪琴の木」と名付けられていました。そう言われれば、そんな形に見える。
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続いて、巨木”アカエゾマツ”。推定樹齢は、なんと300年!樹皮の繊維が長くて、VKバーカーでも剝きづらく苦労する樹種の一つです。
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アカエゾマツを始めとする針葉樹は薪としてほとんどが伐採されてしまった。でも、この大木だけが残った・・・ なぜか?

古木の伝説・・・ この場所にはテングが住んでいた。ある日教えを聞かずに木を伐りに行った人が、伐った木の下敷きになって死んだ・・・ それからは誰も伐る人がなくなったそうです。」との説明書き。なるほど。

島をのんびりサイクリングしていくと。なんとも意外な風景が・・・・・の牧場です!足と顔だけが黒いサフォークという種類と羊。
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焼尻には羊の敵になるような猛獣がいません。羊たちはのびのびと潮風に吹かれながら自然に育っている。この焼尻の羊、東京の銀座にあるような高級料理屋に行って、数万円のコースになるそうな。牛でいうと神戸牛、羊といえば”焼尻羊”といったところかな。
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今日18日(日)、テレビ番組「ほこxたて」の”離島対決”で、天売焼尻が沖縄の離島と対決するそうだ!頑張れ、北海道の離島!