製材工場の加工段階で発生するバーク、チップ、オガコを副産物と言い、主製品と区別しますがこの副産物の処理に各工場頭を悩ませているようです。

フィンランドの製材工場を訪問しました。製材工場は2ライン、原木消費量は年間で60万立方の規模です。1ラインはヘイノラ社の帯鋸ラインで主に中径木用に使われ、もう一ラインは小径木ラインで高速製材を行っています。製材工場の他に、集成材工場、ペレット工場、バイオマスボイラー設備、等を備えています。

この工場ではバーク、チップ、オガコをそれぞれ袋詰めにして販売をしています。
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可愛らしい袋にオガコがパッケージされていますが、家畜の敷き藁として販売されます。オガコが袋詰めされて一般に流通しているのはちょっと不思議な感じがします。
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ペレット工場でペレットを製造し、これも袋詰めして販売しています。隣国のスウェーデンの方がペレット活用に積極的で、安価なペレットがスウェーデンから入ってくるようです。最近は隣国ロシアでもペレット工場建設が活発に進んでおり、ペレット供給過多になっています。
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続いてバーク。ガーデニングの堆肥として売られています。
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最後にチップ。赤っぽく色が着色されていますが、これもガーデニングなどで雑草対策として使用されます。

この工場でも何とかして副産物に付加価値を付けて販売しようとしています。木工場から出てくるものに何一つ無駄なものはありません。