この3連休はユーザー様の製材工場で製材ラインの芯出しをしました。フィンランドの機械なので、フィンランドからメーカー技術者さんが2名来日しての作業です。
日本の製材機械屋さんは、芯出しをする道具として”さげふり”、”いと”、”さしがね”などを使い、職人としての感覚を何より大事にする傾向にあります。一方で、フィンランド人は”数値”こだわります。使う道具は写真にある”レーザー”機器一式。レーザーで確認できる数値は1/100台ですから、製材機械としては精度は十分です。芯出しだけでなく、例えばベアリングを取付ける際にも細かく数値を計測しながら取付けするのがフィンランド人。
日本では、あらゆる分野で職人が少なくなっているのが現状ですが、日本人の職人技は代々受け継がれるべき宝だと思います。一方、現実的に職人に頼ることが難しくなっている欧米各国では合理的に考え解決する方法を模索し体系化しています。この先日本が進むべき道は・・・職人技を大切に受け継ぎつつ、合理的思考法を積極的に取り入れ合理的能力を身につけることだと思います。

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