北の木工機械屋さん

北海道から世界を駆けるコーエキ社長のブログ  仕事のことからプライベートまで何でも記録しよう!

2021年12月

2021年大晦日。弊社も無事仕事納めをし、新たな年へと向かっています。

2021年はコロナ禍の中スタートしました。昨年2020年は弊社も厳しい年を経験し、今年も年始は不安しか感じえないそんなスタートでした。

そのような中、木材業界は“ウッドショック”という誰も想像すらしなかった状況に陥りました。これほど木材の記事が新聞の紙面に何度も登場した年はかつて無かったのではないでしょうか。

日本に輸入材が全く入ってこない。この不測の事態に、輸入材に頼り切っていた日本の木材供給体制は混乱し価格が高騰しました。価格は高騰しても材がない。不思議な現象が起きています。木材は限りある資源ですから。

来年はより一層の材不足が懸念されています。われわれ機械業界も物不足は顕著です。鋼材資材は高騰し電気部品も納期すらわからないものが多数出てきています。モーターがない、インバータがない… 機械の納期も大幅に伸びてきています。弊社が取り扱う海外の機械の中には、納期2年というものも出てきました。

木材業界のこの転換期に弊社も陰ながら必死で応援したいと思っています。できる限り前もって準備を進めていきたいと思います。

今年も一年大変お世話になりました。来年も皆様にとって良い年でありますことを祈念いたしております。

先日納入させていただいた機械の点検に行ってきました。

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イタリアPADEのCNCワークセンターです。
モデルは『べロックス』。
2テーブル仕様。

今年の春に価格の改定があったのと同時にモデルチェンジもしています。前のモデルと比べると二回りくらい大きくなっていますね。

べロックスはスピンドルヘッドがユニークです↓

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7.5kwのダブルスピンドルが十字に2個組み合わさった形。計4個の刃物を同時に使うことができます。

片持ちですが、今までトラブルを起こしたことはありません。コンパクトなのでヘッドの取り回しも楽です。

このお客様は、すでにPADEのNCを一台使っていただいており、生産の拡大を目的にともう一台PADEをご購入いただきました。

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手間の機械が一台目のPADEです。モデルは同じ『べロックス』ですが、テーブルは一台仕様です。(奥にあるのが今回の新しい機械です)


2台目もPADEを選んでいただきありがとうございます。PADE2台体制でますます生産が上がることを願っております!

お客様の安全祈願祭に参加させていただきました!

今回導入させていただいたのは、カットバーカーです。

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“カットバーカー”を納入したのは弊社としても久しぶりです。VKバーカーに代表されるリングバーカーはコンスタントに販売していますが、カットバーカーの需要は近年少なくなっていました。

バーカーの種類の分け方は簡単に言うと、リングバーカーは針葉樹向けで、カットバーカーは広葉樹向け。リングバーカーは小中径木向けで、カットバーカーは大径木向け。

カットバーカーの歴史は古く、かつてドイツのヘプケ社がこの原型を作ったのが始まりです。その後日本のメーカーがコピーして製造を開始しました。ドイツの会社名を取って“ヘプケ式”バーカーと呼んでいたこともあります。


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今回のお客様は、古いバーカーを40年!使ってきました。銘板に“昭和56年”と書いてあったと工場長が言っていました。「俺が生まれる前だ…」とも。

今回の機械も40年は使えるでしょう!ということは、私は何歳?みなが頭を傾げます。まだ仕事しているのか?そもそも生きているか⁇

これから永く大切に使っていただきたいと思います。弊社も長く使っていただけるようフルサポートしていきます!


ありがとうございました!

オミクロン株の出現により、日本の水際対策が一転、極端な対策強化に走りました。

一方、私の隔離生活は終焉を迎えました。

帰国後10日目の自主待機の前日、入国者健康確認センターよりメッセージがありました。

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10日目にPCR検査を受けて陰性証明書を提示すれば、14日間の待機期間が10日間に短縮されるというもの。検査費用はもちろん自費です。

ちなみに、PCR検査費用というのは保険適用外で高額です。かつて旭川で受けた時は、27000円。日本出国前に上野の雑居ビル(⁉︎)で受けた時は、英文証明書込みで25000円。今回10日目に受けた成田空港のPCR検査は、なんと30000円!ちなみにイタリアでは、90ユーロ(130円換算で11700円)、良心的なお値段でした。

10日目の朝検査を受けて、夕方陰性の証明書をいただきました。

早速“MySOS“のアプリで申請手続きをします。アプリの指示に従い、陰性証明書を写メして添付して完了です。

数時間後アプリから隔離期間終了のお知らせが来ました。

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晴れて隔離生活から解放されました!

初めての自主待機生活、もう二度とすることはないと願いながら、貴重な体験になりました。そして、今後外国のお客様を迎えるにあたっても、自ら体験しておくことは大事なことだと思っていました。

日本の水際対策に関しても、他国と比較することができました。「岸田さんは前政権と比べて、判断が迅速だ」「日本の水際対策を高く評価する」という意見がありますが、私は極端な“鎖国政策”には反対です。

日本の国籍を持っていてもいなくても、まずは入国は認めるべき。その上で、入国前の滞在履歴から感染レベルを判断し、さらに本人の健康状態を客観的に診断した上で、隔離や待機なりの期間の条件を設けるべきだと私は考えます。

今の日本は他国との貿易の上に成り立っています。自給自足で自立して経済が成り立つ国ではありません。今一度世界の中の日本の立場を考えるべきだと思います。

それにしても… ようやく解放されて、アプリから毎日数回来る”監視の目“がなくなってホッとしました。普通の生活に戻ります!

*現在のところ10日間の待機期間短縮はなくなり14日間に戻りました。
*もし今イタリアから帰ってきたら、6日間政府指定機関での待機+8日間の自主待機になるそうです。あぶなかった…

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