北の木工機械屋さん

北海道から世界を駆けるコーエキ社長のブログ  仕事のことからプライベートまで何でも記録しよう!

2021年11月

長~い隔離生活も後半戦を迎えていますが、もう消耗戦です。早く解放されたい...

そもそも、14日間(PCR検査次第で10日間)も隔離されるつもりはありませんでした。(もう文句しか出ない!)ニュースで「11月8日から待機期間が3日間に短縮!出張ビジネスマンに朗報!」と今月初めに放映されました。

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これを受けて、よし!出張だ!と言って日本を出国したのが11月10日でした。

「今日から3日間に短縮」
これに踊らされました。
実際にこの日(11月8日)に入国できた人はいないはず。今日現在もいないはずです。

なぜなら、その手続きの実態はとても煩雑で超スロー。

私の経験が少しでも同じことを考えている人の参考になればと思い書き残します。

まず、11月8日現在では行政も準備が全く整っていませんでした。
この報道がされた際、我が国首相は外遊中。岸田さん、誰に何を言われたのか、「日本の水際対策はあまりにも遅れている!」とでも言われたのか(推測)、急な政策転換を発表しました。一方で行政の現場は岸田さんの発言を実行するのに慌てふためいたように感じます。

11月8日の週の段階では、どの省庁が窓口になってどのように手続きするか明確ではありませんでした。唯一手続き書類を公開していたのが(私が知る限り)、なぜか”内閣官房庁”でした↓

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上記のようにたくさんの書類を作成し提出する必要があります。

①”受入責任者”が必要
3日間に短縮する際、まず”受入責任者”と言って帰国者の行動を帰国時から14日間に渡って責任をもって管理監督する人を任命する必要があります。私は既に日本を発っていたので、弊社の経理担当者に受入責任者になってもらいました。必要書類を全て整えてもらいました。

②”管轄省庁”がわからない
この政策の難関の一つは、受入責任者の管轄省庁に問合せや書類の提出を行うことです。”各省庁窓口一覧”という書類がダウンロードできるのですが、ここから自分の会社の管轄省庁を探します。警察庁、金融庁、…経産省、国土交通省…改めていっぱいある。改めて、コーエキの管轄省庁はどこ⁇ちょっと戸惑います。農林水産省か?金融庁にも多少はお世話になっている…正解は、経産省でした。弊社の担当は、経産省の産業機械課さんでした。一度問合せをするととても親切でメールでしっかりと対応して頂きました。

③急にオンライン手続きへ
11月10日に出国して、10日後には帰国の予定でしたので、迅速に書類を揃えました。実に書類を提出したのが11月15日。「よし、完了!短縮3日間だ!」と思っていたのも束の間、経産省の産業機械課さんから連絡。

「11月17日に申請システムが立ち上がります。つきましてはシステムを通じて申請をしていただくよう…」

Gビズアカウントを使ってオンラインで申請すれとのこと。慌てて11月17日に申請し直します。担当の方からは、11月15日での申請は有効です、と回答は頂きましたが既に政策変更からすでに10日は経っています。そして、私の帰国は数日後…

追い打ちをかけるように、「手続きには3週間程度お時間をいただいております…」

「は?…絶対に間に合わない⁉」

帰国まで弊社の担当には再三にわたって審査状況を問合せしてもらいましたが、帰国当日になっても何の回答もありませんでした。

④水際対策問合せ窓口
何の回答もないので、強制的に14日間の待機へと至ったわけです。しかし、これで諦めるわけにもいかず、しかも弊社の社員がまだ帰国していないこともあり、何度も電話で問合わせを試みました。

が、経産省の水際対策窓口の電話は一度もつながりません。1週間、毎日数十回電話掛けましたが、全くつながりません。


数日に渡って作り上げた書類はどうなったのか、審査は有効なのか、もう無効になってしまったのか、何かしら回答があってもいいのではないでしょうか。

日本の行政は…と文句を言うのは好きではありません。が、こちらも必死で海外で仕事して、きちっと書類も提出しています。もう少し真摯に対応していただきたいです。

日本に帰ってきたら”隔離”されるとか、”自主隔離だ”と言いますが、国は”待機”という言葉を使います。絶対に”隔離”という言葉は使いません。

検疫で渡された書類↓
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原則「14日間待機してください」と言われます。私の場合は自宅に帰ることができないので、成田空港近くのホテルで待機することにしました(もちろん自費!)。

ホテルでも待機者として特別扱いを受けます。宣誓書にサインをし他者との接触を避けるよう注意されます。お部屋の掃除は原則なしですが、必要に応じて清掃してくれます。私は3日に1度清掃をお願いしています。

待機期間中毎日やらなければならないことがあります。空港の検疫でインストールしたアプリ「MySOS」を使います↓
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①健康状態報告
毎朝起きたら、二つの質問に答えて健康状態を報告します。
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②現在地報告
毎日複数回、下記メッセージが来て、現在地を報告します。
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指定した待機場所にちゃんといるかどうかの確認ですね。

③ビデオ通話への応答
毎日ビデオ電話が掛かってきます。人からではなく、自動応答↓

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黙って30秒間... 
位置の確認と、背景の確認もしているんだとか。

もしこの確認事項や報告を怠るとどうなるか?というと、名前が公表されるそうです。罰則はなし。したがって強制的な拘束力はありません。日本の緊急事態宣言が、欧米のロックダウンと違って甘々なのと同じですね。


待機期間中、一番困るのは食事です。
人と接触せずにホテルの部屋でどうするか?

選択肢は限られていて、ホテルのレストラン、ルームサービス、ホテルのコンビニ。私は基本的にはコンビニ通い。3食。あと、自宅からインスタントものやら食料を送ってもらいました、ありがたい。

平日の日中は仕事でなんだかんだ忙しくしていますが、夕方からは暇を持て余してしまいます。思いがけずテレワークを実体験中です。

成田空港に到着。
日本の水際対策の最前線。
飛行機を降りても自由に行動することは許されません。

飛行機を降りると、係員が一人待っていて、搭乗者全員まとまって動くよう指示されます。学校の遠足のように行列になって、誰もいない広い空港内をひたすら歩いていきます。

ここから色々な手続きが待っています。

①必要書類の提出
宣誓書、健康チェックシート、待機場所等々の書類への記入を求められます。たくさん書類がありすぎて途中でわけわからなくなります。でも大丈夫!”おもてなし”の国ニッポン、常に職員さん(おそらくバイト)がそばにいて補助してくれます。記入漏れなどもすぐにチェックしてくれる。日本は優しい国だと改めて思いましたよ。

記入した書類と、ワクチン接種証明書、PCR陰性証明書を提出。フィンランドで足止めされたイタリア語の陰性証明書は大丈夫か…⁈不安がよぎります。

でも、職員さん「これ有効です‼」と言ってくれました。ホッ。

②PCR検査
次に、PCR検査を受けます。サンプルは唾液。ちなみにイタリアでは鼻からのサンプルしか認めてくれません(鼻は痛い!)。

結構な量の唾液を求められます。隣のおじさんは、唾液が出なくて必死でしたよ。

それにしても、日本に入る前に海外でPCR検査を受けてきたのに、日本に入ってまた検査を受けるのはちょっと理解しがたい。どちらか一つにすべきだと思います。入国するために2回もPCR受けさせるのは世界でも日本だけですよ。

③アプリの確認
PCR検査の結果を待つ間にもやることは色々あります。続いては、自主隔離期間に必要なアプリの確認です。”MySOS"というアプリを入れます。このアプリで、現在地情報、健康状態の報告、待機場所の登録を行います。要は、”監視”されます。

④メールアドレスの確認
流れ作業で次々と確認作業が行われます。メールアドレスも登録され、メールがちゃんと届くかの確認もされました。メールアドレスがどのように活用されるかは不明ですが…

⑤その他
他にも手続きが続きました。書類たくさんあって、正直今となっては覚えていません。

⑥PCR検査結果
最後に、PCR検査の結果をもらって終わりです。
もちろん、陰性です↓
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こんな陰性証明書です。強制的な検査なので費用は掛かりませんでした。

ここから先は、いつもの帰国の流れです。
パスポートコントロール→荷物ピックアップ→税関
税関では珍しくカバンを開けられました。税関職員相当暇だったか。

自主隔離のため私は成田のホテルに泊まります。

自主隔離者は”公共交通機関”は使ってはいけません。
そこで、隔離者専用のバスがあるんです↓
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公共交通機関を使わないで、例えば自分の車で空港から自宅まで帰れる人は、自宅に帰って待機することが可能です。島に住んでいて、本土と橋でつながっていない人たち、北海道民はどうやっても帰ることができない!車でフェリーで、と考えましたが、フェリーは公共交通機関なのでダメなんです。

最後の手段は、津軽海峡を泳いで渡るしかない…⁉
遠泳の練習して次の出張に備えます 笑


さて、長い長い隔離生活の始まりです…

久しぶりの海外出張から帰ってきました。

帰りはイタリアからフィンランド経由で日本に帰国しました。いつもならただ飛行機で帰るだけですが、世界はコロナ禍真っ只中。普段と違う雰囲気を存分に味わってきたので、ちょっと書き残したいと思います。まとまりのない文章になると思いますが、悪しからず。

①イタリアでPCR検査
日本に帰国するには、帰国する72時間以内に現地でPCR検査を受ける必要があります。PCR検査を受けること自体はイタリアでは簡単です。あちこちの病院や薬局でも受けることができる。しかし、日本の検疫が厳しいのは、厚生省が指定する書式に則って陰性証明書を作らなければならいこと。イタリアの、しかも田舎で仕事していたので、英語で証明書を出せるところを探すのに一苦労。取引先にお願いしてやっと近くに一軒見つけることができました。

検査当日。検査場は屋外のテントにあって、ドライブスルーも可能になっている。検査場の女性たちはピリピリしているし英語を話さない。取引先のイタリア人が一緒に来てくれて助かりました。異国の地でPCR検査を受けることは大変です。日本でPCR受ける時だって勝手が違って戸惑いますよね。

検査翌日、検査結果を検査機関のウェブサイトから受け取りました。署名はデジタル署名。
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結果は、”陰性”!良かった。
でも、ちょっと問題発生。お願いしていた厚生省の書式は使ってくれず、検査機関独自の書式でした。イタリア語と英語が混ざっている…これで大丈夫か…

②空港のカウンター
帰国当日。今回はフィンエアーでヘルシンキ経由で帰ります。ミラノの空港カウンターで提示を求められたのは、パスポートとPCR検査の陰性証明書。問題なし。

続いて「QRコードはありますか?」と尋ねられた。QRコード??何のQRコードかわからずに聞きまくったら、ウェブサイトを教えてくれた。そこは日本の厚生省の健康チェックアンケートのサイト。質問に答えていったら、最後にQRコードが出てきた↓

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これを見せてようやく搭乗券を発行してくれた。

③フィンランドの乗り継ぎ
EU圏内の往来は活発で、イタリア→フィンランド便はほぼ満席でした。
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ヘルシンキ空港に着くと、EUからの出国審査です。普段ならEUの外に出る出国審査はほぼスルーだが、コロナ禍で厳しくなっている。パスポートコントロールでの尋問が一人一人長い。不備が少しでもあると突っ込まれまくる。

私はパスポートコントロールでは問題なかったが、飛行機の搭乗ゲートで問題発生。ここでパスポートとPCRの陰性証明書の提示を求められ、懸念していた陰性証明書が不備だという。

「この陰性証明書はイタリア語で書かれているから日本へは入国できない」と言われ足止めされた。「日本へ入国するには厚生省の書式の証明書が必要だ」と。

日本への飛行機を目の前にしてここで足止めを食らうわけにはいかない。「もし日本入国で問題が起きても自分で責任を取る」「日本への入国が許可されず強制隔離されても仕方ない」となんとか説得してようやく飛行機に乗せてもらえた。

フィンランドから日本への飛行機内は相変わらず乗客が少ない。不備だと突っ込まれた陰性証明書と共に日本へ帰るのはとても気が重い… 

長くなったので次回へ続く…

こんな時期に海外に行って大丈夫なの?
常にこの疑問が頭から離れない海外出張です。

実際にヨーロッパに入ってみての感想ですが、どこの国もコロナには敏感です。ただ、国によって考え方や習慣が違うので、コロナに対する概念や予防方法が当然変わる。

今回ヨーロッパ(イタリア)に行って一番不便だったのは↓
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いわゆる“グリーンパス”
2回ワクチン接種したことを証明するQRコードです。

レストランに入る際には必ず提示を求められます。
これがないと原則入店できません。

EUに住んでいる人しかこのグリーンパスは手に入りません。我々日本人はどうするかというと、日本で事前に取得する英文の”ワクチン接種証明書“を提示します。そうすると中に入れてもらえます。私も初日にこれを携帯するのを忘れてしまい、レストランに入れてもらえませんでした。

会社に出勤する際にも必ず提示します。グリーンパスを持っていない人(ワクチンを打っていない人)はどうするかというと、2日に一回PCR検査をして(自腹で)陰性証明書を取得する必要があります。

つまりは、ワクチンを打っていないと社会生活ができないということです。

これに対するイタリア人の反応は、”クレージーだ“と。しかし世界でいち早くコロナ激震地になってしまった国にとっては当然の予防政策かもしれません。

次に、マスク問題。

基本的に欧米人はマスクはしない。
一昔前のサーズの時だって、アジア人しかマスクしなかった。

今回のコロナは… マスク必須です。
マスクを外していると怒られます。
バスの中や飛行機の中で厳しく注意されているのを何度か見ました。

イタリア人はみな、青いマスク、”サージカルマスク“という医療用のマスクをしています。私も現地で購入しましたが、日本のものよりも本格的で密着して隙間がありません。これは合理的かな。

マスクは、公共交通機関、会社の中などではもちろん義務付けられています。いわゆる建物の中では必ずマスクを着用。

しかし、一旦外に出るとマスクをしている人を見かけなくなる。
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どうですか↑
マスクしていない!

それから、面白いのはレストランに入った時のマスク問題。

テーブルに着いた途端、みなマスクを外して着席する。これは間違いなくみんながそうする。話し好きなイタリア人、マスク外して爆烈トーク。意味ないんじゃない?…と日本人なら思いますよね。イタリア人に聞いたら、一応理不尽には思っているらしい。

でも、なぜ?
食を存分に愉しみたい文化だからでしょうか⁉︎

コロナへの考え方にも、異文化対応が大切ですね。

最近のニュースでは、ヨーロッパの一部で感染が拡大しているのが気になります。再びロックダウンを検討している国もあります。

でも、もうこれ以上経済を停滞させるわけにはいきません。

日本も水際対策が硬直化していないでしょうか?
私も帰国が心配でなりません…

”日本帰国時の隔離期間が3日間に短縮!“という報道を受け、いざヨーロッパ出張へ!

海外に出るのは2年半ぶり。何よりコロナ禍で、空港はどうなっている?ヨーロッパは大丈夫?不安しかない出張です。「なんで今行くの?」という妻の言葉に後ろめたさを感じながら出国しました。

少なからず海外の機械を扱っているコーエキには、行かなきゃいけない理由があるんです…

成田空港は、
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予想通り人の気配がしません。お店もほぼ全て閉まってる。閑散の一言に尽きる。

ちなみに、今回出国にあたって用意したもの↓

・ワクチン接種証明書(英文)
・PCR検査陰性証明書(英文)
・PLF(パッセンジャーロケーターフォーム)

最後のPLFというのは、EU内に入る際に自分の行動予定を申告するものです。

PCRの陰性証明書は、入国前72時間以内のものという決まりがあって、旭川だと間に合わないので東京で即日発行してもらいました。

今回は出発前から書類の準備等でかなり大変でした。

いざ、搭乗!
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後部座席には人っ子ひとりいませんでした。
CAさんいわく、搭乗者数はエコノミー11人、ビジネス5人…計16人。エアバスA350が泣いている。

いよいよフィンランド、ヘルシンキ着
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入国審査は意外とあっさりしていて、いつも通りパスポートを出すだけ。あれだけ時間と費用をかけて用意した書類たちは、全く出番なしでした。

ヘルシンキ空港内はレストランもショップも普通に人でいっぱい、活気付いていました。違いは、いわゆる旅行者がいないことですね。EU内の人の動きは活発のようです。

CAさんが教えてくれたのですが、アメリカや東南アジア(タイとか)の入国が緩くなった途端に人の動きが活発になったと言っていました。

日本も早く世界の動きに追随すべきでしょうね。

手指消毒が習慣化して早一年半。
当初はすぐに終わるだろうと高を括っていましたが、終わりは見えそうにないですね。手指消毒が習慣化して、インフルエンザなど他の感染症が収まっているのであれば、続けていきたいですね。

新しいスプレースタンドが到着しました!
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弊社のお客さまに作っていただいたものです。いつもありがとうございます!

早速事務所の玄関に設置。

かわいらしい⁇
もちろん木材のみで作られています。
まだ木の香りがしますよ。
FSC木材認証マーク付き!

これで感染対策続けていきます!

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