北の木工機械屋さん

北海道から世界を駆けるコーエキ社長のブログ  仕事のことからプライベートまで何でも記録しよう!

2021年03月

旭川デザインウィーク(ADW)の開催が決定しました!6月の開催です。昨年はコロナのため残念ながら中止になりました。

弊社も協賛会社として陰ながら応援したいと思います。

ADWで使ってもらう広告の写真撮影をしました。お客さまの工場をお借りして、弊社で納入した機械を撮影していきます。

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イタリアの3軸CNC↑

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ドイツのオサノコ↑

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イタリアの縁貼り↑

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ベニヤ貼り↑

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PADE5軸CNC↑

お仕事中にお邪魔したにも関わらず、作業中の皆さんには心よくご協力いただきました!ありがとうございます!

たくさん写真撮りましたが、広告に載せるのは一枚のみ。どの写真が選ばれるかはお楽しみに!

先日の日経新聞に「日本の木材は、今が”使いどき”」とタイトルを打った広告が掲載されていました。

さらに以下の文章が続きました。

”日本の森林を健全に保つには
伐って、使って、植えて、育てる」サイクルが必要です。
つまり、国産木材を使うことが重要なのです。”


私は木材業界に携わって数十年ですが、このサイクルほとんど体験したことがありません・・・”使って”ばっかり。木材に関わる機械を取り扱っていながら恥ずべきことです・・・

そこで先日、お客様に無理を言って造材現場に連れて行ってもらいました。

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造材現場はどこも幹線道路からすぐ近く。意外です。
もっと山深いところまで連れていかれると思ってました・・・

3月に入り雪解けが始まっており、現場への道路も土場もぬかるんで作業がしずらい時期に入っていました。現場作業は地面がぬからない秋口と春を避け、2カ月から3カ月かけて行われます。それぞれの現場では2~3人が作業していました。

造材現場の作業は、道を作ることから始まり、木を伐倒し、それを土場へ運ぶ。土場で必要に応じて玉切り、丸太の径級や状態を見て、それぞれ製材工場、パルプ、合板用などに分けられます。そして分けられた丸太はトラックで各工場へ運ばれていきます。

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現場では重機が絶え間なく働いていました。木を伐る機械、掴む機械、運ぶ機械・・・用途で使う機械が分かれています。冬の造材現場では道路を除雪する重機も必要です。今の林業は機械化が進んでおり、機械なしでの作業は考えられません。

安全面を考えても機械化は重要です。特に”かかり木”(伐った木が隣の木に寄りかかってしまう)での事故は多いそうです。毎年死亡事故がなくならないのもこの世界の現状。過酷な現場、過酷な仕事です。

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機械化が進んでいること、若手が少ないことから、人の手で伐倒することはないんだろうと思っていたら・・・ チェーンソーで伐倒する人に出会いました!目の前でいとも簡単に一本倒してくれました。”簡単に”と言いましたが、熟練した技術と経験があっての早さなのは言うまでもありません。年配のベテランさんでしたが、カッコいい!男の仕事を見た気がしました。

いくつかの現場を見させていただきましたが、それぞれに地形も違う、広さも違う、樹種も違う、採れる木材も様々。森林はまさに生きものだと感じました。工場で単一に生産されるものでない、生きものを相手にする仕事なんだと実感しました。そこで働く人たちも実に生き生きとしている、そう感じました。

私が今回見た林業の世界はほんの一部かもしれません。でも生きていく上で大切なことをひとつ肌で感じることができました。

それと知らない世界を垣間見ることは幾つになっても楽しいことですね。ワクワクします。今回現場で色々教えていただいたお客様に感謝です!

弊社が代理店を務めるVK社のHPがリニューアル!
https://valonkone.com/

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ホーム画面は、フィンランドの製材工場。
湖と森林に囲まれた大型製材工場ですね。
北欧っぽい・・・

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バーカーの歴史を少し紐解いてみると・・・バーカーが誕生する前はナタで手で樹皮を剝いていました。写真のように。かつての日本の製紙工場でも、土場で何百人もの人が手で皮をむく光景が広がっていました。

今のリングバーカーを開発したのは1940年代、このVK社が元祖です。日本では某国産バーカーメーカーが元祖だと思っている人が多いですが、それは間違い。VK社が1949年にバーカーの販売を本格的に始めました。世界初のバーカー誕生です。

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初代モデル↑
トラクターから動力取ってますね。

当時はとても画期的な機械でした。
「丸太を機械に突っ込むだけで、皮だけがキレイにむけて出てくる!」
当時の人は驚いたようです。

弊社でも数年足らずで数百台のバーカーを売った時期もありました。

バーカーに歴史あり。
弊社もこのVKバーカーと共に時を刻んできました。
今後ともよろしくお願いいたします。。。

一昨年、アフガニスタンで活動中に銃撃され亡くなった医師中村さんの本を読みました。

本といっても絵本です。
この本の原作が作られたのは、日本ではありません。アフガニスタンです。現地の人に愛された証ですね。

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中村さんは医師として現地に赴き、多くの人々を助けていました。病気の元凶が生活の中にある不衛生な水にあるとわかり、水を改善するために水路を引いてしまいました。

医師としてはもちろんプロですが、土木技師としては全くの素人からのスタートです。その強い意思と実行力はすごい、素晴らしい。

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中村さんの功績は上の写真を見れば一目瞭然です。右が砂漠化していた元々の土地。左が中村さんが現地の人と一緒に作った水路と今ある緑豊かな土地です。

事故で彼の名は広く報道され知れ渡りましたが、その功績を知る人は少ないかもしれません。

なんでアフガニスタンで、なんで世界の僻地で?
その答えは「一隅を照らす」という信念にあったと言います。

誰しもが今与えられた環境の中で最善を尽くす。
世界のあちこちで、一人ひとりが。
それが自分の周りの人を幸せにする。
そして世界のあちこちで、幸せが生まれる。

アフガニスタンという遠い異国で、絵本の主人公にまでなった日本人の功績と人柄に感動しました。

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