天売島から約4km、隣り合わせにある島、焼尻島。
お隣さん同士であるのに全く違った特徴を持つ。天売は海鳥の繁殖が盛んであるが、天売のように断崖がない焼尻に海鳥はあまり生息しない。それから、天売は多くの樹木がその昔薪のために伐採されたのに対し、焼尻には鬱蒼とした原生林がまだ残っている。
この島の樹木の成長の特徴は、地を這うように枝葉が伸びること。上の写真”オンコ”(イチイ)は高さ1m足らずなのに円周でなんと30m!なんでこんな奇妙な形で成長するのか?日本海に激しく吹く強風の影響や、冬の積雪による重みによるもの、深い森のため陽光を求めて成長したためとか。
焼尻の森の中には、こんな奇妙な形に育った木々があちこちに存在する。下のオンコの樹、「奇木 竪琴の木」と名付けられていました。そう言われれば、そんな形に見える。
続いて、巨木”アカエゾマツ”。推定樹齢は、なんと300年!樹皮の繊維が長くて、VKバーカーでも剝きづらく苦労する樹種の一つです。
アカエゾマツを始めとする針葉樹は薪としてほとんどが伐採されてしまった。でも、この大木だけが残った・・・ なぜか?
「古木の伝説・・・ この場所にはテングが住んでいた。ある日教えを聞かずに木を伐りに行った人が、伐った木の下敷きになって死んだ・・・ それからは誰も伐る人がなくなったそうです。」との説明書き。なるほど。
島をのんびりサイクリングしていくと。なんとも意外な風景が・・・・・羊の牧場です!足と顔だけが黒いサフォークという種類と羊。
焼尻には羊の敵になるような猛獣がいません。羊たちはのびのびと潮風に吹かれながら自然に育っている。この焼尻の羊、東京の銀座にあるような高級料理屋に行って、数万円のコースになるそうな。牛でいうと神戸牛、羊といえば”焼尻羊”といったところかな。
今日18日(日)、テレビ番組「ほこxたて」の”離島対決”で、天売焼尻が沖縄の離島と対決するそうだ!頑張れ、北海道の離島!
2013年08月
離島でのんびり①~天売島~
北海道の盆はあいにくの雨模様。それでも少ない休みを満喫すべく北海道の離島へ。羽幌から高速船で走ること1時間弱、まずは天売島へ。
ここ天売島は、オロロン鳥、ウトウなど海鳥の繁殖地として有名。断崖絶壁は海鳥たちが営巣できる絶好の地。”赤岩展望台”のウトウの巣穴の密集地帯には圧倒されます。
”天売ブルー”(勝手に名付けました) どんなに天候が荒れていても透き通ったブルーを讃えると言う、天売島の青い海。今日も荒れ模様だったが、海は美しい。
そして、天売の楽しみといえば、ウニ!! そして海鮮料理!
「番屋」さんという食堂で、うに丼と炭火焼をいただきました。安くて見た目通りうまい!(これはまだお昼ご飯ですよ・・・)
そして、人間の数より断然海鳥の数が多いこの島(島民およそ3百人、鳥100万羽!)では、人間の存在なんかちっぽけなもの。天売島に訪れた多くの人々は、その姿を鳥に変えてしまうという・・・・・
そして、この島の島民たちは痛風になる可能性が極めて高いという(観光バスのお兄さんの話)。なぜなら、こんな豪勢な海鮮料理を毎日毎日ごくごく普通に口にするから・・・ う~ん、納得です!(これは宿「大一」さんの夕食)
明日はお隣焼尻島へ!
お盆休み
当社は明日14日から18日までの5日間、お休みを頂きます。
夏休み、本でも読みましょうか。
電子書籍Kindleに気になる本を早速ダウンロード。
まずは、『特攻の島』。マンガです。
ここ数日、道新に”回天”の記事が連載されています。その記事の中で紹介されていた本です。今日もテレビで回天の特集が放映されていました。魚雷を改造した兵器に乗り込み、敵艦に体当たりする、必死の特攻作戦。この回天の中からは外の状況が全く見えず、敵艦に当たらなければ、自分の位置を見失う。止ることも、後退することもできず、脱出することも不可能。ただ前進あるのみ・・・ 想像するだけでゾッとします。
もう一つの本は、山崎豊子の『二つの祖国』。
アメリカで太平洋戦争開戦を迎えてしまった日系人一世、二世たちの話。アメリカ市民として生活し道を切り拓いてきた日系人が、開戦と同時に強制収容所送りされてしまう。アメリカで残酷な待遇を受けながら、日本人とアメリカ人の二つのアイデンティティーに揺れ動く日系人達の心境は、日本で生まれ育った人間には到底想像できない屈辱と苦悩がある。
学校で教わらない、教科書には載っていない生々しい戦争という非日常体験を、この二つの本を通して学ぼうと思います。(遊びにも行くけど、5日間で読み終えるのか??忙しくなりそう!!)
ろうそく出せ!
夕方から子供たちの「ろうそく出~せ~」が始まります。これって北海道だけの風習かもしれません。子供たちが近所の家を一軒一軒歌を唄いながら訪れます。
「ろうそく出~せ 出せよ~。 出さないと カッチャクぞ。 おまけに 食いつくぞ!!!」
よく聞くと空恐ろしい歌詞ですね。ちなみに、”カッチャク”は北海道の方言で「引っ掻く」の意。玄関先でこの歌を唄うと、家人が玄関を開け、子供たちにロウソクを配ります。(最近はお菓子ですが)
私が子供の頃は、ロウソクに火を灯した提灯を持って歩いたものです(そして、必ずどこかで燃えたものです)。そしてロウソクをもらって、ラッキーだとあめやお菓子をもらいました。しかし、今はロウソクを配る家は一軒もない!みな、お菓子。家によっては、ジュースだ、ノートだ、ポーチだ、くじ引きまでしている家もあるとか。下はうちの娘たちの戦利品。すごい豪華です。時代も変わります。
昔と比べると、子供の数は減ってしまいましたが、この風習がまだ続いていることに少し安心しました。
道路標識
『新千歳空港』ICが開通。
いや~便利です。千歳市街を通らないので信号がない。ひとつもありません。朝の渋滞のストレスもない。旭川方面から行くとちょっと遠回りして空港の裏側に出る感じでしょうか。
道路標識と言えば・・・ 変な英語表記を発見。何が変かわかりますか?
先日イタリアの機械メーカーの営業マンが来ました。北海道に初めてきた彼と一緒に車で同行営業していたのですが、
マルコ「Where are we?」(ここどこ?)
私「アサヒカワ、ホッカイドウ」
マルコ「ノー、ノー、We are heading to Hokkaido!」(いや、俺達はホッカイドウに向かっているんだ!」
私「だから、ここはホッカイドウだって!」
イタリア人はいつもジョークを言ってるから、またわけわからんこと言ってと思いつつ・・・・・ よーく標識を見てみると、”道央道”の下に"HOKKAIDO"と書いてある。道央道の英語訳が、HOKKAIDO???
注意してあちこちの標識を見ていると、例えば、”日高道”は"HIDAKA EXPWY"、”道東道”は"DOTO EXPWY"。正しいですよね。
で、なんで”道央道”は"HOKKAIDO EXPWY"なんでしょう?不思議ですねぇ。そのまま表記すると、"DOODO"となって、外人さんが発音できないからなのか?
マルコ「初めて北海道に来て、一人でレンタカー借りて走ったら、たぶん混乱すると思う。」 その通りですね。もし外人さんに「”ホッカイドウ”という高速道路、ドコですか?」と道を尋ねられても、北海道民は誰も知らない。そんな標識ってあり?!
日本の標識は本当にわかりにくい。外国のように、もっと簡素に、誰にでもわかるよう、そして一瞬で判断できるようにすべきでしょう。標識見て迷っているうちに事故になりますよ!