北の木工機械屋さん

北海道から世界を駆けるコーエキ社長のブログ  仕事のことからプライベートまで何でも記録しよう!

2011年09月

写真我が家のソファ買い替えちゃいました。もちろん旭川家具です。

生地(合皮)の色、ステッチの色、脚の色が自由に選べ、色の種類も豊富です。ちなみに我が家が選んだのは、黒の生地に赤のステッチ、黒の脚です。届いてみるとちょっとシックかなと思いましたが、長くお付き合いするものだからいいですかね。

仕上げが丁寧で肌触りが最高です。旭川家具職人の技が光ります。

DSC00087この3連休はユーザー様の製材工場で製材ラインの芯出しをしました。フィンランドの機械なので、フィンランドからメーカー技術者さんが2名来日しての作業です。

日本の製材機械屋さんは、芯出しをする道具として”さげふり”、”いと”、”さしがね”などを使い、職人としての感覚を何より大事にする傾向にあります。一方で、フィンランド人は”数値”こだわります。使う道具は写真にある”レーザー”機器一式。レーザーで確認できる数値は1/100台ですから、製材機械としては精度は十分です。芯出しだけでなく、例えばベアリングを取付ける際にも細かく数値を計測しながら取付けするのがフィンランド人。

日本では、あらゆる分野で職人が少なくなっているのが現状ですが、日本人の職人技は代々受け継がれるべき宝だと思います。一方、現実的に職人に頼ることが難しくなっている欧米各国では合理的に考え解決する方法を模索し体系化しています。この先日本が進むべき道は・・・職人技を大切に受け継ぎつつ、合理的思考法を積極的に取り入れ合理的能力を身につけることだと思います。

旭川の旧丸井今井に新しくオープンしたフィール(Feeeal)に行ってきました。今日は食べマルシェの初日ということもあり、買物公園は人でごった返していました。
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フィールの6階に子供が遊べる遊具施設ができました。その名は”もりもりパーク” ほとんどの遊具、家具は地元旭川で制作されたものばかりです!
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木材で作られた遊具の空間は、人に優しい。木の温もりが感じられて、あたたかい。鋼材で作られた無機質の空間に比べて、木というのはなんと心地が好いのでしょう。
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安心して子供たちを遊ばせることができます。緑豊かな木や森林が溢れる旭川の環境の中で、子供たちには伸び伸びと育ってほしいです。

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6階には、その他、旭川家具や旭川のクラフトが展示されています。
旭川家具は人にやさしい、そして、あたたかい。

PCにダウンドロードしていて、すっかり忘れていた映画を観ました。
アメリカ元副大統領ゴアが警鐘を鳴らす地球温暖化問題がテーマです。
日本で2007年に公開されたので、今頃話題にするのはどうかとも思いましたが・・・

この映画で印象的なのは、ゴアが65万年の自然周期のグラフの前で、現在のCO2濃度が300ppmをはるか超えてしまっていること、更には今後50年以内にCO2濃度は想像もつかないほど急上昇するということを説明します。
ゴア

そしてこう言います。
「Ultimately this is not a politial issue, so much as a moral issue. If we allow that to happen, it is deeply unethical」
 (結局は、これは政治の問題である前に、モラルの問題である。この上昇を許すことは、極めて倫理に反することである)

深刻な環境問題を作ってしまった我々の責任は重大です。今を生きる私達の使命は、私達の子供達、その子供達、そのまた子供達に、今ここに存在する美しい地球を残し続けることです。

『TIME』2011.09.05 "Up to Code In Liberia"liberia_0905

今週のタイム誌の記事。大きな丸太の上に立つ青年。

リベリアの木材伐採に関する記事だ。リベリアってどこ?
奴隷貿易が盛んに行われていたことで知られる西アフリカの小国だ。近隣国にシエラレオネ、コートジボアール、ギニア、ガーナがある。最近までは数十年に渡って内戦が繰り広げられていた。

リベリアにとっての木材とは?
・1990年代後半には、伐採による収益はGDPの20%に上り、かつては地球上に唯一残る持続可能な森林伐採の”ショーケース”と目されていた。
・2003年に内戦が再開され国連の経済制裁が始まると、違法伐採からの収入は内戦に使われ、木材会社は自ら民兵組織を作った。

今、リベリアが行っていることは?
・違法伐採を撲滅するため、”ハイテク原木追跡システム”を構築し、原木一本一本にバーコードを貼り産地証明を行う。
・EUとの間で木材伐採に関する協定を結び、民族的・環境的ガイドラインに基づく伐採を行うことをEU諸国に約束した。

日本人に馴染みのないリベリアという国の話だが、違法伐採を行い輸出している国は他にたくさんある。各国のモラルに訴えるだけでは解決できる問題ではない。国際的に違法伐採を取り締まる法整備が必要だ。2013年にはEUで違法伐採を禁止する法律を施行するという。期待したい。

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