『TIME』2011.09.05 "Up to Code In Liberia"liberia_0905

今週のタイム誌の記事。大きな丸太の上に立つ青年。

リベリアの木材伐採に関する記事だ。リベリアってどこ?
奴隷貿易が盛んに行われていたことで知られる西アフリカの小国だ。近隣国にシエラレオネ、コートジボアール、ギニア、ガーナがある。最近までは数十年に渡って内戦が繰り広げられていた。

リベリアにとっての木材とは?
・1990年代後半には、伐採による収益はGDPの20%に上り、かつては地球上に唯一残る持続可能な森林伐採の”ショーケース”と目されていた。
・2003年に内戦が再開され国連の経済制裁が始まると、違法伐採からの収入は内戦に使われ、木材会社は自ら民兵組織を作った。

今、リベリアが行っていることは?
・違法伐採を撲滅するため、”ハイテク原木追跡システム”を構築し、原木一本一本にバーコードを貼り産地証明を行う。
・EUとの間で木材伐採に関する協定を結び、民族的・環境的ガイドラインに基づく伐採を行うことをEU諸国に約束した。

日本人に馴染みのないリベリアという国の話だが、違法伐採を行い輸出している国は他にたくさんある。各国のモラルに訴えるだけでは解決できる問題ではない。国際的に違法伐採を取り締まる法整備が必要だ。2013年にはEUで違法伐採を禁止する法律を施行するという。期待したい。