北の木工機械屋さん

北海道から世界を駆けるコーエキ社長のブログ  仕事のことからプライベートまで何でも記録しよう!

2015年05月

運動会シーズンですね!
我が家は今日が運動会。朝は土砂降りの雨で中止かと思いましたが、開会式が近づくにつれて雨も上がり、予定通り開催されホッとしました。
うちの子は 3人揃っての運動会は これで最後でした!


先週は東京の環境展に行ってきました。

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木材関連機器が中心の展示会ではないのですが、他分野の面白い機械に目がいきます。

何ですか、これは?

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超合金ロボの腕についてそう…
コンクリート基礎やアスファルトを破壊する重機のアタッチメントです。

木質バイオマス関連の展示も今が真っ盛りでしょうか。

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数年前までは手探りで皆が模索しながら始めたバイオマス。

しかし、今はもう多くのプロジェクトが進行し、すでに工事が完了、稼働しているプラントも出てきました。

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出展者もビジターも ちょっと落ち着いた 雰囲気でした。

ドイツの機械展示会の後、製材工場を見て回りました。
ドイツでは、ヨーロパレット用製材を生産している工場を1件。
フィンランドでは、世界一の生産量を誇る工場含め6件。

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製材工場はますます合理化が進んでいます。

フィンランドの製材工場は、どこも2シフトか3シフトの週5日稼働。
フィンランドでは労働組合が強く、法律でも労働者が手厚く保護されています。
基本的に人件費が異常に高い土日は工場は稼働しません。

そのため合理化が必要となり、製材工場は人手を使わないオートメーション化が絶対条件。工場のオペレーターは数人。プラス、メンテナンスの技術者、重機の運転手で、10人以下で製材工場を回しているところが多いです。

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製材機械のオートメーション化、IT化はますます進んでいます。
それと同時に、木材流通IT化の急速な発達も進んでいました。

山でハーベスターで伐採するところから、原木輸送の手配、製材工場での原木受入れ、製材品の管理、製品の配送に至るまで、一貫して無駄なくコンピュータで全ての流通が管理されています。そこには、人が介入する曖昧さは一切排除されています。そこには時間的なロスもありません。

この一貫したIT化が大幅なコスト削減、人員削減に貢献しているようです。


サウナ”!
フィンランド人の生活には絶対必須アイテム。
一家に1台のサウナは当たり前、職場にもホテルにも必ずサウナがあります。
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”現代”のサウナは電気サウナが一般的。
電気入れればすぐに温かくなり扱いも簡単。

昔ながらのサウナの様式が、”スモークサウナ”(上写真)!
まず煙突がない。熱源は大量の薪。そして蓄熱の石。
薪を部屋の中で燃やします。煙突がないのでサウナの部屋には煙が充満。煙が充満し部屋内が十分あったかくなってから、窓から煙を逃がします。このスモークサウナは熟練技術がいる上に、時間がかかる。朝から燃やし始めて夕方ようやくサウナに入れます。

このスモークサウナに今回入ってきました!
熱い、めちゃくちゃ熱い!でも芯から温まります。
温まったら目の前の湖にダイブ!(水風呂はありません)

これが、フィンランドスタイルのサウナです!

2年に一度のビッグイベント、「リグナ・ハノーバー」。
世界で一番大きな木材関連機械の国際見本市です。

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今年も5日間フルで会場を見て回りました。

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出展社数は前回とほぼ変わりないように見えましたが、来場者は増えたように感じました。今年は日本人が多かった。「中国人が少ない代わりに日本人が多いかった」というのが各外国メーカーさんの感想。日本の木材界は活況が続いているということでしょう。

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インダストリー4.0
やはり、今年のメインテーマになっていました。

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第4次産業革命。
生産工場が個々の消費者と直結する。
より柔軟な生産体制が求められています。

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ヨーロッパ、北米が主導権を握って積極展開しているように見えます。

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ものづくり大国”日本、ここで遅れをとっていないのか?
木材業界の生産方法が、急速に変革していく予感がしました。

北海道のGWは、一足早い夏の訪れが感じられる温かい陽気になりました。
桜の開花も早く市内の公園では、花見を楽しむ人も多かったようです。

先月オープンしたばかりの「北海道博物館」に家族で行ってきました。
新しい建物かと思っていたら、今まであった二つの施設を統合したものとか。
(北海道開拓記念館とアイヌ民族文化研究センター)

館内に入るとまずはドーンと。
ナウマンゾウ
迫力あります。
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北海道にやってきたのは、南からこのナウマンゾウ、北からマンモスゾウがやってきた。

炭化木
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4万年も前、噴火した火山からのガスによって埋められ、その熱で蒸し焼きになったもの。今もあるエゾマツとかグイマツが発見されたそうです。

かなり時代は飛びますが・・・
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現代の北海道の展示コーナーには、製材工場の紹介が!
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「北海道では好景気が・・1916~20年の5年間に114もの製材工場が作られました・・」
5年間で114工場
急激に工場数が増えていった当時の状況がわかります。

写真の工場は、”士別市朝日町”と書いてあります。
今はもうない工場でしょうか。
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なかなか精巧に作られた当時の製材工場の模型。
製材機械も、それを操る作業員も躍動的。
とてもよくできています。

北海道に40年も住んできて、北海道の歴史を全く知らないことを知りました。
子供たちより、自分が一番熱心に見てしまっていました。

機会があればまた訪れようと思います。

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