北の木工機械屋さん

北海道から世界を駆けるコーエキ社長のブログ  仕事のことからプライベートまで何でも記録しよう!

2011年10月

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国内最大級の国際木工機械展が今週(11月2日~5日)名古屋で開催されます。2年に一度開催される木工機械業界最大の催し物です。国際的に有名な木工機械展は、ドイツのハノーバーで開催される”リグナ・ハノーバー”が世界最大でしょう(今年の5月末開催されました。私も行ってきました)。次にイタリアのミラノで開催される”キシレクスポ”(来年開催)、こちらはイタリアメーカーを主体とした木工機械関係が強い。林業機械の展示会としてはスウェーデンの”エルミナ”が有名です。

名古屋展も”国際”と銘打っていますが、実際にはほとんどが日本人による出展、来場者もほとんど日本人というのが実態です。昔は規模の大きな展示会だったらしいですが、最近はホールも1つだけと縮小傾向にあります。前回の名古屋展はリーマンショック直後ということもあり、機械展なのに機械の実演展示がない!という危機的な状況に陥っていました。今年は前回と同様の規模ということですが、機械の展示・実演が多いと聞いてます。各機械メーカーさんが提案する次世代の木工機械に期待大です!私も会社を代表して名古屋に行きますが、今から楽しみです!

今日は娘たちが英会話教室のハロウィンパーティということで仮装をしていました。長女は魔女、次女は妖精だそうです。娘たちがオクノの”ぺらぺらKIDS”に通いだして一年以上になりますが、毎回楽しそうに勉強(半分は遊び!?)しているようです。外国人講師なので授業中は英語のみですが、娘たちは初回の授業から何の抵抗もなく先生と英語でやり取りをしているのです(不思議です)。そして、驚くほど発音がきれい!我々の時代の英語教育は読み書きからスタートしたので発音はいくら頑張っても直りませんでしたが、娘たちのように耳から入れば発音はきれい(巻舌)です。

P1020266世界はまさにボーダーレス社会で国際化は今後更に加速します。最近は円高が急伸し日本のものづくり産業は海外生産を迫られる岐路に立っています。日本国だけで経済を成立させることが不可能な今、異文化の人々とコミュニケーションが取れることが日本人にとって必須となります。今の日本人にはその危機感が少ない気がしますね。

それにしても、私が小さい時にはハロウィンの存在すら知らなかった。日本人は外国の文化を取り入れるのが上手です。そのうちスペインのトマト祭りとか、インドのホーリーなんかが日本に来たら面白いかも。

昨日フィンランドから帰ってきました。北欧では人々の日常生活の中に木が自然に溶け込んでいて、そんな風景をあちこちで見かけました。
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スウェーデンのシェレフテオ空港です。スウェーデン北部にある小さな町の小さな空港でした。管制塔の外壁に木材が使われています。空港ターミナルの外壁も木材でした。
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ヘルシンキ空港のホテルヒルトンのロビー内です。ホテルのロビーにもさりげなく、お洒落に木材が使われています。
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ヘルシンキ市内の近代的な建築のショッピングモールです。地下はバスターミナル、その上がシッピングモール、さらにその上がマンションになっています。外観はガラス張りの近代的な造りですが、内装に木材がふんだんに使われています(この写真ではわかりずらいですが・・・)。
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自然の岩盤を爆破して造られたテンペリアウキオ教会です。岩盤をそのまま使用し、天窓から入り込む太陽光が独特な雰囲気を醸し出しています。ヘルシンキに来たら必ず足を運ぶ私の”パワースポット”です。

北欧視察4日間で7製材工場を見学しました。生産規模は原木で20万~40万立方クラスの工場ばかりです。北欧の工場のほとんどは合理化が進んでおり工場内には2~3名のオペレーターさんと、メンテナンスもしくは管理者が数名という人員体制です。日本の一般的な製材工場と比べると格段に省力化されています。
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今回アテンドしてくれたフィンランドのVK社は、世界で唯一バーカー(原木皮むき機)を専門に開発生産している機械メーカーです。世界の製材機械が高度に効率化が進んでおり、製材スピードが毎分200mを超えるラインが当たり前になってきました。製材工場の投入側で原木を供給するバーカーもそれに追随する必要があり、バーカーのスピードも上がってきました。今では毎分120m、最高で150mまで送材することが可能です。それに加え、刃圧をエアにすることでバーカー本体内での原木待機も可能になっています。
年々加速的に速度が上がり、生産効率、省力化が進む世界の製材ライン、バーカーの技術を目の当たりにしました。これをどう日本の工場に適応できるか、もしくはできないのかをこれから考えていきたいと思います。

お客様と一緒に北欧に来ています。今日はヘルシンキからプロペラ飛行機に乗って、スウェーデン北部のシェレフテオ(Skelleftea、発音が難しい・・・)という町にある製材工場を見学しました。製材機械は、当社が代理店契約しているフィンランドの製材機械メーカー、ヘイノラ社(Heinola Samill Machinery, Inc)の最新の製材ラインです。
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機械のライン構成は、欧州で主流の丸鋸プロファイラーラインです。既存工場に新しいラインを組み込んだので非常にコンパクトな印象を受けました。ラインの特徴は”カーブソーイング”です。スキャナーで読取った原木なりに機械が左右に倣っていきます。小径木主体のラインなので、送材速度が速い!今日は毎分150mで製材していました。毎分180mで挽くのが目標だそうです…原木は何本必要なの?1シフトで8500本消費するそうです。
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スウェーデンは、EUR通貨に参加せず独自の政治経済を築いています。世界的に不況になった2009年以後も、現在南欧州に端を発する国債問題にも大きな影響を受けずに、比較的経済が安定しています。製材界においても、スウェーデンでは大型製材工場が続々建設されています。素材供給は大丈夫なの?日本では考えられない規模です。

紋別市で行われた先進林業機械の講演会および現地デモンストレーションに参加しました。実際の伐採現場で最先端の林業機械の実演を見てきました。現場で紹介されたハーベスタとフォワーダは共にフィンランドから輸入された機械です。

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従来の国産林業機械に比べて、走行性が抜群に良くパワフルで(エンジンはベンツ!)、生産性や作業効率が非常に高い!日本の森林は傾斜がきついから外国の林業機械は使えないという既成概念を完全に覆すかのように、スイスイと斜面を駆け上がっていきます。
オペレーターさんが運転するコクピット内も非常に快適で、テレビゲームを操作するかのように両手でジョイスティックを操り、正面のPCで計器や機械の状況を確認できます。伐倒データが逐一PC上に表示され、今後は伐出指示なども行うことができるそうです。林業機械もIT化の時代ですね。
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今日は関係業者200名余りが集まっていました。国産材利用に対する林業界の関心の高さが窺えます。今回の機械はフィンランド製ですが、木材業界の先端を常に走り世界の潮流を作るのはやはり北欧の思想であり技術だと感じました。

10月1日から当社の新しい年度が始まりました。今期は第20期にあたり、会社創立から20周年を迎えることになりました!20年を迎えることができたのは、何よりお客様の皆様に可愛がって頂き、協力会社の皆様にご支援頂いたからだと強く実感し、深く感謝いたしております。

20年の社歴を持つ会社はたくさんありますが、中小企業の寿命は30年とも言われています。ここ数年の不況からその寿命は更に縮まっているようです。当社もこれから10年、20年と更に会社を成長させていきたいと思っています。今後とも変わらぬ御愛顧よろしくお願いいたします!
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苦楽を共にし一緒に会社を盛り立ててくれたスタッフ全員にありがとう
みんなで旭岳温泉に一泊してきました朝起きたら旭岳が雪で真っ白。本格的な冬の到来です

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