新型コロナウイルス感染による各国の状況を私の立場から情報発信しております。感染による被害が大きい国のひとつであり、弊社も取り引きの多いイタリアについて今日は書こうと思います。

欧州の中で最も早く、そして最も深刻な被害を受けてしまったイタリア。「北イタリアで町が封鎖された」というニュースが報道され、まるで他人事のように聞き流していたら、取引先の機械メーカーがその地域に入っていて驚きました。その後も医療崩壊して医療関係者がテレビの画像で懸命に助けを訴える姿が映し出されているまさにその町は、二年前に出張で訪問した穏やかで歴史のある町で、その当時の風景とコロナで混乱する病院の様子とのギャップに衝撃を受けました。

3月頭には取引先の機械メーカーから「コロナ感染拡大のニュースが広がっていますが、会社は通常通りのサービスを提供しています!」というメールがまず届きました。その後も毎週のようにメールが入りますが、通常営業が徐々にできなくなり、工場の生産活動も急激に減っていく様子が伝わってきました。3月中旬くらいまでは、テレワークによる技術サポート、スペアパーツの出荷はなんとか行われていました。3月の最終週にはついに全ての部門が停止し、スペアパーツの倉庫も閉鎖になってしまいました。時を悪くして、弊社のお客様の機械が壊れてしまい緊急に部品を取る必要がありました。その時はアジアにいる営業マンやイタリアの現地スタッフが懸命に動いてくれて、部品の出荷をしてくれたこともありました(意外なイタリア人のチームワークに感謝!)。

イタリアの機械メーカーが今力を入れているのは、お客様の機械を遠隔操作によって機械診断をしようというもの。ヨーロッパを発信源としたインダストリー4.0の技術改革が進んでおり、最新の機械のインターフェースにはI oT対応のソフトウェアが搭載されています。機械のトラブル時にはリモートでのアフターサービスが受けれる態勢が整いつつあります。コロナ感染の状況下で更にリモートによるアクセスの需要が高まってます。

オンラインによるトレーニングを無償で提供しているメーカーもあります。普段は有償ですが、工場に行けない技術者のために自宅でトレーニングを受けてもらおうという取り組みです。機械ユーザーの取り込みにも有効ですね。

イタリアのロックダウンは4月2週目までの予定でしたが、延期されました。次の予定は5月の1週目になっています。企業は生産活動を停止せざるをえず、テレワークでの対応になっています。イタリアの中でも比較的被害が少なかった地域もあり、一部の企業の中からは早く再開できるよう求める声も上がっているようです。

日本では欧州のコロナ関連のニュースを見ることがめっきり減りました。アメリカが感染拡大の勢いを増していることと日本自体が感染拡大を食い止めることができなくなっているからでしょう。

日本は今が感染が拡大するか否かの分岐点に立っていると言えます。とにかく外出しないよう、人と接触しないよう気をつけましょう。